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2020.10.02

Webデザイナー渡辺がピンクリボンデザイン大賞で入選!

SNS/コンテンツ企画
大塚 秀毅

弊社所属の渡辺(デザインセクション)が、このたびピンクリボンデザイン大賞で入選しました。コンペ初受賞の思い、制作過程の試行錯誤、コンセプトワークから普段のクライアントワークまで、デザインに関して幅広く話してもらいました。担当は「コンテンツ企画のおおつか(@sankaku0211)」です。

ピンクリボンデザイン大賞とは?

日本人女性の9人に1人が乳がんになるといわれていますが、検診受診率は国の目標である50%に届いていないのが現状です。早期発見・早期治療が高い治癒率につながることから、乳がんの正しい知識、そして乳がんを自分事と意識する大切さを伝え、 一人でも多くの方に検診に足を運んでもらえるよう設けられたアワードです。(公式サイトより抜粋)

ピンクリボンデザイン大賞入選作品

うれしさ半分。手にしたかったグランプリ

――ピンクリボンデザイン大賞入選、おめでとうございます!

渡辺:ありがとうございます!コンペに応募したのは2度目で、今回が初めての入選だったのでうれしかったです。

――入選の通知を受けたときの率直な気持ちは?

渡辺:正直、ビックリしましたし、うれしかったのですが……入選だったのでグランプリが良かったな、というのが本音です。グランプリを受賞された方がどんな作品を作られたのか。グランプリの方以外の、みなさんがどんな作品を作っているのか。すぐにそっちの方に意識が向きました。

――提出してから結果が出るまでヤキモキしましたか?

渡辺:実は……提出したことを忘れていて(笑)。知らない番号からたくさん電話がかかって来ていたんです。知らない番号から通知が来たら出ます?ボクは出ないタイプです。そのままにしておいたら「電話をしたのは私です」と担当の方からメールをいただいて、折り返しの電話をしました。

――メールではなく電話での発表だったのですね。デザインセクションのメンバーの反応はどうでしたか?

渡辺:みんなが喜んでお祝いしてくれたので、素直にうれしかったですね。ポスターを制作するときには、みんなに「どうですか?」って聞いたり、レイアウトなどをチェックしてもらいました。

――どのあたりをセクション内でブラッシュアップしましたか?

渡辺:文字の大きさやレイアウトなどを指摘してもらいました。指摘された箇所を自分でピックアップし、さらにブラッシュアップして仕上げていきました。

ピンクリボンデザイン大賞応募作品

納得できる、訴求力のあるポスターに仕上がった

――最初のデザインからどれくらい工数がかかりましたか?

渡辺:最終的に5案応募したのですが、1案に対してそれぞれ3つ、4つと案を作りました。それらを見比べながら自分の中でベストなモノを選んで、さらにブラッシュアップしていきました。

――数多くの応募作品の中からご自身の作品が選ばれた理由は何だと思いますか?

渡辺:まずコンペの形式として、以前のアワードで入選したキャッチコピーを流用することになっています。自分が選んだキャッチコピーが分かりやすく、ポスターを見た方に訴求できるデザインになったことが評価されたのかなと思っています。

――『検診に行っていない人は、全員「がんかもしれない」人です』。このコピー、ドキッとしますね。

渡辺:ボク自身もドキッとしました!乳がん検診を受けている人が少ないことが分かったり、その後に資料を見ながら改めて実感したりもしました。検診率の低さが伝わるような、訴求力のあるポスターになればいいな、と思いながら作りました。

――元々はそれほど乳がんやピンクリボンに関して知識を持っていなかったと。

渡辺:それほど詳しいわけではありませんでした。ただ、コンペに参加すると決めてからピンクリボンキャンペーンのWebサイトを見たり、乳がん検診について調べたり、乳がんに関して知識をつけていき、インプットしていったモノを自分のデザインに落とし込んでいった感じです。

――しっかりコンセプトを固めたことが、コピーとデザインの調和につながっていると感じました。スクランブル交差点の写真もインパクトが強いですね。

渡辺:意図としては、いろいろな人が写っている写真なので、それを使うことでコピー内容が伝わりやすくなると考えました。実は、入選作品に関しては他の案と違い、この写真を最初に選びました。

――制作の初期段階から自分の中で腑に落ちたんですね。

渡辺:はい。入選作品に関しては、納得できた部分がありました。

――普段のクライアントワークでも最初の段階から全体像が見えますか?

渡辺:いえ、普段は勝手が違います。試行錯誤というか、ボクの中ではクライアントとのやり取りを大事にしています。お互いに意見を出し合い、すり合わせながら、いい制作物を作っていくことが多いですね。

ポスターを見た人には乳がん検診を受けてほしい

――そもそも、なぜピンクリボンデザイン大賞に応募しようと思ったのですか?

渡辺:きっかけとしては、デザインセクションの中で「コンペに参加してみよう」という話が持ち上がったということです。その中で、ボクはポスターを作ってみたかったので、このアワードに応募しました。

――先ほどコンセプトを固める過程で乳がんに対する知識を深めたと話されていました。知識を吸収するなかで気付いたことはありましたか?

渡辺:男性も乳がんになること、9人に1人という高い確率で乳がんになることが分かりました。ただ同時に、早期に検診を受け、定期的な検診をしていれば、そこまで状態が深刻にならないことも分かりました。それに加えて、検診が恥ずかしいという方もいるみたいで、調べる中でどんどん知識が深まっていきました。

――9人に1人…割合としては高いですよね。

渡辺:ボク自身も他人事ではないので、「検診に行ってみよう」と思うようになりました。実際にどういう検診をするのか。一度、受診することで友人や家族にも「行った方がいいよ」と勧められると思います。

――他人事ではなく、自分事にすることが大切なのかなと。

渡辺:大事なことだと思います。自分は受診しないのに、人にだけ勧めるのは違うのかなと思っています。ボクは乳がん検診啓発のポスターも作りましたからね。

――モノゴトを自分事として捉えると、制作物にも反映されるのではないでしょうか?

渡辺:キャッチコピーにある通り、みんなが乳がんになる可能性があります。ボクはコンペに参加するまで乳がんが女性だけの病気だと思っていました。発症率も低いのかなと思っていたので、誰もが発症する可能性があることが伝わればいいですし、ボクのポスターを見て検診に行く方が一人でも増えれば、それはすごくうれしいことですよね。

ピンクリボンデザイン大賞応募作品

理解力はデザイン力につながる

――普段の仕事に関して深掘りさせてください。コンペでは資料を見たりしながらコンセプトを固めたと思います。デザインするときのコンセプトワークで大切にしていることはありますか?

渡辺:案件をしっかり理解するように努めています。案件自体を知らないと提案や、そもそもデザインがカタチにならないと思っています。しっかり調べる、分からないことは聞く。意識的にこの2つに取り組んでいます。

――デザイナーにも色々なタイプがいると思います。すぐに手が動くタイプというよりも、頭の中でコンセプトなどを組み立ててから手を動かすタイプのように感じました。

渡辺:その通りだと思います。いろいろと調べてからデザインに取り掛かるので、考えてから手を動かすことが多いと思います。

――前職はテキスタイルデザイナーだと伺いました。その経験、スキル、感覚が、今のWebデザインに活かされていると感じるのは、どのあたりでしょうか?

渡辺:経験、スキル、感覚。どれもが様々なところで活きていると思います。元々は繊維の商社で働いていました。納期を守らないといけないなど、社会人としての基礎を学べたので、それは普段の仕事に活かされていると思います。

――テキスタイルというと色の使い方などにこだわりがあるのかなと。

渡辺:パソコンの画面上と実際に染色したモノでは、仕上がりの色が違ってきます。ライトの当たり方で、見え方も違ってきます。布という素材も独特です。紙とはまた違った難しさがありますね。

――Webデザインもまた違う難しさがあるのではないでしょうか?デザインセクションでは日々、お互いを高めあっていますよね。

渡辺:案件に関して必ずセクション内でチェックを行うようにしています。「こうした方がいいよ」と、意見を出し合ったりもします。

――色々な視点から制作物を見るのは大切ですよね。

渡辺:自分が考えつかないような案を出してくれたり、気が付かないことを言ってくれるので助かります。ロゴデザインに関しては社内コンペをします。自分はこう考えてこう作ったけど、他の人はこう考えて作ったのか、と気が付くこと、発見が多くあります。今度のコンペに活かしていこうと思いますし、活かしていかなければいけないですよね。

自分が認められた。その感覚は忘れられない

――次に参加したいコンペはありますか?

渡辺:ポスターのコンペがあったら参加したいと思っています。Web制作のコンペもありますが、仕事の延長線上として考えてしまうところもあると思うので……難しいかなと。1人でも制作できるポスターのコンペに参加したいです!

――チラシやリーフレットなどに比べると、ポスターは作りやすいですか?

渡辺:紙媒体の制作に関しては、ほとんど経験がありませんし、紙媒体が得意という認識もありません。自分が納得できるモノが作れたらうれしいですし、上手くできないと……凹みます。凹んだ時は音楽を聴きます。昔は寅さんのオープニングの曲を聴いていました(笑)。

――渋いですね!ポスターが掲示されて多くの方の目に留まる。うれしいですよね。

渡辺:街中や駅、商業ビルに掲示されているポスターを目にすると、「ボクも人の目に留まるポスターを作ってみたい!」という気持ちが湧き上がってきます!

――自分の制作物が誰かのアクションにつながる。作り手冥利に尽きますよね。

渡辺:それはボクも感じます!今回ならば「検診に行こう」とか、周りの方に「検診に行った方がいいよ」と伝えてもらえると、作り手としてはうれしいですよね。

――最後に、コンペの面白さと難しさを教えてください。

渡辺:コンペに作品を提出しても選挙みたいに途中経過が分かるわけでははなく、評価されるポイントが見えにくいところが難しいと感じました。ただ、今回初入選して自分が第三者に認めてもらえたという感覚を強く持ちました。その点ではコンペに参加して良かったと思います!

――ありがとうございました。

Youtubeでもインタビューをご覧いただけます。

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